会社員とフリーランスの収入はどっちが高い?10年経験者の結論

💰 結論:額面に騙されるな!「実質手取り」は会社員
「フリーランスで年収1000万!」そんな言葉に、あなたも一度は憧れたかもしれません。
しかし、会社員とフリーランスでは、「収入」という言葉の意味が全く違います。僕もその罠にハマり、痛い目を見ました。
この記事の結論を先にお伝えします。
- 表面的な売上(年収)の額面だけを比べれば、フリーランスの方が高くなることは多いです。しかし、それはただの幻想です。
- 税金、社会保険料、経費を差し引き、さらに会社員なら貰える「見えないお金(福利厚生や手当)」まで考慮した「実質的な手取り額」で比較すると、多くの場合、会社員の方が経済的に豊かになります。
- この記事では、僕のフリーランス時代(売上800万円)と会社員時代(年収600万円)の全収支を完全公開し、なぜそう言えるのかを、数字でハッキリとお見せします。
この記事を書いている僕は、10年の会社員生活のあと、フリーランスエンジニアとして10年活動。40代で再び会社員に戻った経験者です。「フリーランスの方が儲かる」という幻想と、その残酷な現実を、骨の髄まで味わってきました。
「収入」の定義が全く違う

まず大前提として、「売上」と「年収」と「手取り」の違いを理解する必要があります。ここを混同していると、全てを見誤ります。
フリーランスのお金の流れ
売上
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- 経費
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所得
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- 税金・社会保険料
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手取り
会社員のお金の流れ
年収(給与総額)
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(経費の代わり:給与所得控除)
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所得
▼
- 税金・社会保険料
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手取り
筆者のリアルな年収・手取り全公開

ここからが本題です。僕のフリーランス時代の「売上800万円」と、会社員時代の「年収600万円」の、あまりにも残酷な現実の数字をご覧ください。
フリーランス時代(売上800万円)
| フリーランス 売上800万円の内訳 | |
|---|---|
| 年間売上 | 8,000,000円 |
| 経費(家賃、交通費、PC代等) | – 1,500,000円 |
| 所得(=売上 – 経費) | 6,500,000円 |
| 国民年金保険料 | – 199,080円 |
| 国民健康保険料 | – 870,000円 |
| 所得税・復興税 | – 657,300円 |
| 住民税 | – 555,500円 |
| 個人事業税 | – 180,000円 |
| 最終手取り(年間) | 約 3,838,120円 |
会社員時代(年収600万円)
| 会社員 年収600万円(ボーナス込)の内訳 | |
|---|---|
| 年収(額面) | 6,000,000円 |
| 厚生年金保険料(会社と折半後) | – 549,000円 |
| 健康保険料(会社と折半後) | – 294,000円 |
| 雇用保険料 | – 36,000円 |
| 所得税 | – 193,300円 |
| 住民税 | – 285,500円 |
| 最終手取り(年間) | 約 4,642,200円 |
衝撃の比較結果
信じられますか?額面では200万円もフリーランスの方が高かったのに、税金や社会保険料を払った後の手取りは、会社員の方が80万円以上も多いという結果になりました。
最大の理由は、会社が半分払ってくれる「社会保険料」
フリーランスは国民健康保険と国民年金を全額自己負担しますが、会社員は健康保険と厚生年金を会社が半分も負担してくれます。この差が、手取り額に致命的な違いを生むのです。
会社員の「見えない収入」

さらに、給与明細には決して載らない、会社員だけの「見えない収入」があります。これらを含めると、その差はさらに広がります。
💰
ボーナス・賞与
フリーランスにはない、年に数回の大きな収入。生活の安定と心の余裕に直結します。
🏠
家賃補助・通勤手当
これらも実質的な収入の一部。非課税の場合も多く、手取りを圧迫しません。
🏖️
有給休暇
「給料をもらいながら休める」権利。年間20日なら、ほぼ1ヶ月分の給料がタダでもらえるのと同じです。
👴
退職金
フリーランスにはない、老後の大きな支え。生涯年収で考えると、この差は無視できません。
収入にまつわる体験談

月収100万でも不安だったAさん(35歳・営業)
「独立して、営業代行で月100万円稼いだこともありました。でも、全然お金は貯まらない。翌年の税金が怖くて、稼いだ金の半分は手を付けられないんです。それに、いつ契約を切られるか分からないから、心が休まる時がなかった。高い収入は、高いリスクとストレスの裏返しでした。」
年収は下がったけど、心が豊かになったBさん(29歳・エンジニア)
「フリーランスで年収700万あったけど、税金と将来の不安に疲れて会社員に戻りました。年収は550万に下がったけど、不思議と今の方がずっと豊かです。ボーナスもあるし、何より確定申告のことを考えなくていいのが、最高に幸せ(笑)。有給取って旅行にも行けるし、心の安定ってこういうことなんだなって。転職エージェントに相談して、福利厚生が手厚い会社を選んで正解でした。」
Bさんのように、目先の年収額だけでなく、福利厚生や安定性といった「トータルパッケージ」で会社を選ぶことが、結果的に豊かな生活に繋がります。
そうした優良企業を一人で探すのは大変ですが、転職のプロなら簡単に見つけてくれます。
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まとめ

- フリーランスの「売上」と会社員の「年収」を同じ土俵で比較してはいけない。
- 手取りに最も影響するのは、会社が半分負担してくれる社会保険料の存在。
- ボーナス、手当、退職金、有給休暇など、会社員の「見えない収入」は非常に大きい。
- 収入の絶対額だけでなく、精神的な安定も含めた「実質的な豊かさ」で判断しよう。
フリーランスという働き方は、確かに夢があります。しかし、その夢を支えるには、残酷なほどの現実が伴います。もし、あなたがその現実に疲れ果ててしまったのなら、会社員という選択肢は、決して「逃げ」ではなく、あなたの人生をより豊かにするための「賢明な戦略」なのです。
