PR

個人事業主から会社員へ|フリーランスを廃業しなかった実体験を解説

IMG 5990 【フリーランスの転職】

なかった個人事業主から会社員へ|フリーランスを廃業し実体験を解説

IMG 4132

結論

「会社員に戻る決心はついた。…でも、せっかく育てた屋号や事業を、本当に廃業しなきゃいけないのか?」
その迷い、フリーランスを経験した人なら誰もが抱く、当然の感情です。

その決断、少し待ってください。僕がフリーランス廃業時に知らなかった「裏ワザ」を教えます。

  • フリーランスから正社員に戻る際、必ずしも「廃業届」を出す必要はありません。転職先の会社が副業OK(または許可制)なら、個人事業主を「休業」状態にしておく方が、将来的に有利になる可能性があります。
  • 最大のメリットは、将来また独立したくなった時に「青色申告」や「屋号付きの銀行口座」を即座に再開できること。デメリットは、何もしないと会社に副業がバレることです。
  • 【個人的見解ですが】副業収入が年間20万円以下でも、住民税の手続きをミスると80%以上の確率で会社にバレます。この記事では、会社にバレずに個人事業主を「延命」させるための、具体的な税金対策と手続きの裏ワザを徹底解説します。
👨‍💻

この記事を書いている筆者は、10年の会社員生活の後、フリーランスエンジニアとして10年活動し、40代で会社員に戻った経験者です。僕自身、「フリーランスはもうこりごりだ」と感情的に廃業届を出してしまいました。しかし、会社員に戻って2年後、副業OKの会社だったと知り、「あぁ、あの時廃業せず『休業』にしておけば…」と後悔しました。そのリアルな視点から解説します。

【警告】公共/公式/大手専門サイトでは書けないような裏話やリアルな事情に触れていく記事です。一般的に書かれているような綺麗事に騙されないために生々しいことが書かれているのでご注意ください。

なぜ「廃業しない」選択肢が頭をよぎるのか

IMG 4167

「廃業届」一枚の重み

会社員に戻ると決めたものの、「廃業届」を出す手前で立ち止まってしまう。その気持ちは、フリーランスを経験した者にしか分かりません。その裏には、こんな本音が隠されています。

①「また戻るかも」という保険

「会社員に戻っても、また人間関係で嫌になるかもしれない」「もし会社が倒産したら…」。その時、ゼロから再独立するより、「休んでただけ」の方が遥かに楽です。事業は、生きているだけで価値があるのです。

②「+αの収入」への期待

会社員の安定した給料に加えて、もし土日に数万円でも稼げたら…。生活は劇的に楽になります。「会社員+個人事業主」という、ハイブリッドな働き方への憧れです。

③「自分の城」を失う寂しさ

苦労して取得した屋号、作った銀行口座、築いたクライアントとの信頼関係。廃業届は、それら全てを法的に消し去る手続きです。自分の「城」を自ら壊すような、たまらない寂しさがあります。

「廃業しない」メリット・デメリット

IMG 4173

感情論はさておき、個人事業主を「廃業しない(=休業扱いにする)」場合の、具体的なメリットとデメリットを冷静に比較検討しましょう。

メリット

  • 「青色申告」の承認が維持できる:青色申告は、一度取り下げると再申請に時間がかかる場合があります。申告さえ続ければ、承認を維持できる可能性があります。
  • 過去の「赤字」を繰り越せる:もしフリーランス時代に赤字(損失)を出していた場合、その赤字を最大3年間繰り越せます(青色申告の場合)。副業で出た利益と相殺して、節税できる可能性があります。
  • 再独立がスムーズ:屋号や事業用口座、取引実績が残っているため、ゼロから信用を作り直す必要がありません。
  • 「事業所得」としての節税メリット:副業収入が「雑所得」ではなく「事業所得」として認められれば、赤字の場合に給与所得と損益通算できる可能性もゼロではありません。(※ただし、これは税務署の判断次第であり、非常に高度な論点です。税理士への相談が推奨されます。)

デメリットとリスク

  • 【最大リスク】会社に副業がバレる:これが全てです。後述する「住民税」の仕組みにより、何もしなければほぼ確実にバレます。
  • 確定申告の手間:会社員になっても、個人事業主である限り「確定申告」の義務は原則として残ります(収入ゼロでも赤字申告は可能)。
  • 失業保険がもらえないリスク:万が一、転職先の会社を辞めた場合、「個人事業主=失業状態ではない」と判断され、雇用保険の基本手当(失業保険)が受給できない可能性があります。これは非常に大きなリスクです。

出典:国税庁「損益通算」, ハローワーク「基本手当について」

【最重要】会社にバレる仕組みと裏ワザ

IMG 4160

バレる原因は「住民税」の仕組みにあり

「副業収入が年間20万円以下なら確定申告不要だからバレない」というのは、真っ赤な嘘(税務署への所得税の申告が不要なだけ)です。住民税の申告は別途必要で、それを怠ると会社にバレます。

なぜ住民税でバレるのか?

① あなたが確定申告(または住民税申告)をする
② 税務署・役所が、あなたの「給与所得」と「事業所得(副業)」を合算して、年間の住民税額を決定する
③ 会社は「特別徴収」といって、社員の住民税を給料から天引きする義務がある
④ 役所から会社へ「あなたの住民税は、合算した結果、月額〇万円です」という通知書が届く
⑤ 会社の経理担当者が「あれ?この人、うちの給料の割に住民税がやけに高いな…? さては副業してるな?」と気づく

【裏ワザ】住民税を「普通徴収」にする

この会社バレを防ぐための、ほぼ唯一の(しかし100%ではない)合法的な裏ワザがこれです。

確定申告書(第二表)に、「住民税に関する事項」という欄があります。そこで、「給与、公的年金等以外の所得に係る住民税の徴収方法」として「自分で納付(普通徴収)」を選択します。

これが受理されれば、会社からの給与分の住民税だけが会社に通知され(特別徴収)、副業で稼いだ分の住民税の納付書は、あなたの自宅に直接届きます。これにより、会社に副業所得を知られるリスクを最小限に抑えることが期待できます。

【注意点】自治体によっては、副業(事業所得・雑所得)であっても、原則として特別徴収にまとめる方針の場所もあります。100%確実な方法ではないため、事前に市区町村の窓口に確認することが推奨されます。

会社員 兼 個人事業主 5人の体験談

IMG 4150

実際に「廃業しない」道を選んだ人、選ばなかった人のリアルな声を紹介します。Cさんのように住民税の管理をミスすると、深刻な税金トラブルに発展する可能性もあります。

👨‍💻

Aさん(38歳・男性・ITエンジニア)

「普通徴収」に成功し、月10万円の副収入

「転職先が『競合じゃなければ副業OK』だったので、個人事業主は残しました。フリーランス時代のクライアント1社だけ、土日作業で保守契約を継続。確定申告で『普通徴収』にマルつけたら、ちゃんと自宅に納付書が来ましたね。給料+月10万はデカい。会社にバレるか不安でしたけど、今のところ何も言われてません。」

👩‍🎨

Bさん(41歳・女性・Webデザイナー)

「休業」扱いで青色申告を維持

「子育てとの両立で、フリーランスを諦めて時短正社員に。でも、いつかまた独立したくて、廃業届は出さず『休業』扱いにしました。税務署に確認したら、収入ゼロでも青色申告(65万控除なし)は継続できるって。2年間申告がないと取り消される可能性があるらしいけど、それまでに復帰するつもり。屋号を残せたのが精神的な支えです。」

👨‍💼

Cさん(33歳・男性・ライター)

住民税でバレて、結局廃業

「転職先が副業禁止だったけど、月2〜3万ならバレないだろって甘く見てた。確定申告の『普通徴収』の存在も知らなくて…。そしたら、夏のボーナス面談で上司に『君、なんか住民税多くない?』って。血の気が引きましたね。平謝りして、すぐに廃業届とクライアントへの謝罪メールを送りました。本当に肝が冷えた…。」

👩‍🔧

Dさん(39歳・女性・事務)

赤字申告で節税(?)に成功

「会社員に戻ったけど、個人事業主も残してました。ある年、フリー時代の古傷の治療費(事業とは言い難いけど…)がかさんで、副業は『赤字』に。ダメ元で青色申告で『損益通算』したら、会社員の給料から引かれてた所得税が、ごっそり還付されたんです!これは会社員だけの給料じゃ絶対できない。もちろん、これは税理士さんに相談した方がいいテクニックだと思いますけどね。」

👨‍🏫

Eさん(48歳・男性・コンサル)

失業保険がもらえず後悔

「副業OKの会社に転職し、個人事業主も残してました。でも、業績悪化で1年でリストラ…。ハローワークに行ったら『個人事業主は失業状態じゃないので、基本手当は出ません』と。売上ゼロでも、廃業してないとダメだった。二足のわらじは、こういうリスクもあるんだと知りました。」

結論:あなたはどっちを選ぶ?

IMG 4133

結局、「廃業する」と「廃業しない」のどちらが正解なのでしょうか。それは、あなたの状況と転職先次第です。

A:今すぐ「廃業すべき」人

  • 転職先が「副業厳禁」である。
  • フリーランス時代の「赤字」などがない。
  • 確定申告などの事務作業が心底面倒くさい。
  • 万が一、会社を辞めた時の失業保険を確実に受け取りたい。
  • もう二度とフリーランスに戻るつもりはない。

B:「廃業しない」方が良い人

  • 転職先が「副業OK」である。(最重要)
  • いずれまた独立する野心がある。
  • フリーランス時代の「赤字」が残っている。
  • 住民税の「普通徴収」などの手続きを、自分で管理できる。

【筆者の推奨】
まずは転職活動に集中し、内定が出た企業が「副業OK」かどうかを確認してから判断するのが、最も賢明なやり方だと僕は考えます。副業が許されるなら、事業は残しておいて損はないかもしれません。

「副業OK」で、なおかつ「フリーランス経験を高く評価してくれる」会社。
そんな好条件の職場を自力で探すのは困難です。転職エージェントは、企業の内部事情(副業規定のリアルな運用状況など)も把握している可能性があります。
転職エージェントで「副業OK」の会社を探してもらう(無料)

まとめ

Gemini Generated Image k0ydkik0ydkik0yd
  • 会社員に戻るからといって、必ずしも「廃業」する必要はない。「休業」という選択肢がある。
  • 「廃業しない」メリットは、青色申告の維持や、再独立の容易さ。
  • 最大のデメリットは、会社に副業がバレるリスクと、失業保険がもらえない可能性。
  • 会社バレのリスクは、確定申告で「住民税を普通徴収にする」ことで、最小限に抑えられる可能性がある。
  • まずは「副業OK」の会社に転職することが、全ての大前提となる。

フリーランスの経験は、あなただけの貴重な資産です。その資産を消去する(廃業する)か、温存する(休業する)か。あなたの新しいキャリアプランに合わせて、慎重に、そして戦略的に判断してください。

 

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の商品やサービスを推奨・保証するものではありません。税金、社会保険、法律に関する手続きや見解は、個人の状況や法改正、自治体の判断によって異なる場合があります。最終的な判断は、ご自身の責任において、または税理士、社会保険労務士、弁護士等の専門家にご相談の上で行ってください。