「結局、会社員が一番いい」10年フリーランスを経験した私の結論

結論
「いつかはフリーランスに…」
会社員なら、誰もが一度は夢見る言葉かもしれません。しかし、その夢を叶え、そして夢に破れた僕が、今、あなたに伝えたい「不都合な真実」があります。
身も蓋もありませんが、これが僕の最終結論です。
- 様々な働き方を経験し、あらゆる角度からシミュレーションした結果、結局、会社員が一番いい。これが、僕の揺るぎない答えです。
- 【個人的見解ですが】人生の幸福度を100点満点で採点した場合、会社員の幸福度が良くも悪くも「75点」前後で安定しているのに対し、フリーランスは「マイナス50点から200点」まで乱高下する、あまりに危険なギャンブルです。
- 自由と引き換えに失う「安定」「信用」「保障」の代償は、あなたが想像するより遥かに大きい。この記事では、なぜ僕がこの結論に至ったのか、その全ての根拠を、体験談とリアルな数字でお見せします。
この記事を書いている僕は、10年の会社員生活の後、フリーランスとして10年活動し、40代で会社員に戻った経験者です。フリーランスとして成功の甘い蜜も、会社員の安定という退屈も、そして両者の地獄も、全て味わってきました。その上で、僕は「会社員」を選びました。
幻想だった「フリーランスの自由」

多くの人がフリーランスに夢見る「自由」。
しかし、その実態は「自己責任」という名の鎖に縛られた、不自由なものでした。
① 24時間365日営業の現実
会社員はPCを閉じれば解放されますが、フリーランスはそうはいきません。休日も深夜も、クライアントからの連絡一本で仕事モードに引き戻される。旅行先でも、頭の片隅には常に仕事の不安がつきまとう。「いつ休めるか」すら、自分で決められない不自由さがありました。
② 仕事を「選べない」現実
「好きな仕事だけ選べる」なんて、トップ5%の一握りの天才だけです。ほとんどのフリーランスは、生活のために「やりたくない仕事」「単価の安い仕事」も受けざるを得ません。会社員時代の方が、よほどやりたい仕事に集中できていたと、後から気づきました。
【筆者の本音】
僕にとってフリーランスの10年間は、「自由」ではなく「孤独なサバイバルゲーム」でした。病気になったら?契約が切れたら?その恐怖と常に隣り合わせの日々は、会社員時代のどんな理不尽な上司よりも、僕の心を蝕んでいきました。
「見えない給料」の圧倒的な価値

会社員は「給料+α」で生きている
フリーランスになって初めて気づくのが、会社員時代に「空気」のように享受していた福利厚生のありがたみです。これらは給与明細には載らない、しかし金銭的価値が極めて高い「見えない給料」なのです。
| 福利厚生・制度 | 会社員 | フリーランス | 年間の価値(筆者試算) |
|---|---|---|---|
| 社会保険料 | 会社が半額負担 | 全額自己負担 | 約80万円 |
| 退職金 | 制度あり | なし(全額自己積立) | 約60万円 |
| 有給休暇 | あり(給料あり) | なし(休めば無収入) | 約40万円 |
| 家賃補助など | 制度あり | なし | 約36万円 |
| 「見えない給料」の合計価値(年間) | 約216万円 | ||
つまり、年収500万円の会社員は、額面給与に加えて年間200万円以上の「隠れボーナス」をもらっているのと同義、というのが僕の見解です。フリーランスがこれと同じ安心を手に入れるには、年収700万円以上を稼ぎ、そこから自分で積み立てる必要があるのです。
「出戻り組」5人の本音

僕だけではありません。多くの「出戻り組」たちが、同じ結論にたどり着いています。
① ITエンジニア(38歳・男性)
「フリーランスは楽しかったけど、技術のキャッチアップが一人じゃ限界でした。会社に戻って、若手から最新の知識を教えてもらえる環境が、こんなにありがたいとは…。プライドを捨てて、頭を下げて教えを乞う。その方がよっぽど成長できるって気づきましたね。」
② 事務職(41歳・女性)
「親の介護が始まった時、フリーランスの無力さを痛感しました。休めば収入が途絶える。会社員なら介護休暇や時短勤務が認められる可能性があるのに…。自分の人生を守る制度が、フリーランスにはあまりに少ない。今は介護に理解のある会社に転職し、心穏やかに働けています。」
③ 飲食店経営(45歳・男性)
「自分の店を持つのが夢だったけど、コロナで全部失いました。残ったのは借金だけ。でも、その経験を面接で話したら『そのリスク管理能力と根性は素晴らしい』と評価されて、食品メーカーの営業職に。今は毎月決まった給料が出て、ボーナスももらえる。『普通』のありがたさを、誰よりも噛み締めています。」
④ 営業職(33歳・男性)
「フルコミッションの営業で、年収2000万稼いだこともあります。でも、精神は常にギリギリ。成績が悪いと誰とも話したくなくなる。会社員に戻って、チームで目標を追いかける今の環境が、人間らしくて好きです。稼ぎは半分以下になったけど、幸福度は今の方が遥かに高いですね。」
⑤ 公務員(30歳・女性)
「一度公務員を辞めてWebデザイナーになったんですが、あまりの不安定さに2年でギブアップ。幸い、社会人採用枠でまた別の自治体に戻れました。毎日同じことの繰り返しだけど、産休も育休も100%取れるし、クビになる心配もない。一度外に出たからこそ、この環境がどれだけ恵まれているか、骨身に沁みて分かります。」
彼女たちのように、一度フリーランスを経験した人材は、会社員のありがたみを誰よりも理解しています。
その「気づき」は、転職市場において強力なアピールポイントになります。あなたの経験を評価してくれる会社は、必ずあります。
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まとめ

- フリーランスの「自由」は、「不安定」と「自己責任」という大きな代償の上に成り立っている。
- 会社員は給料以外に、年間200万円以上にも匹敵する「見えない給料」を享受している可能性がある。
- 社会的信用、将来の保障、精神的な安定。人生の「守備力」で考えれば、会社員が圧倒的に有利。
- 一度フリーランスを経験したからこそ、会社員という働き方の本当の価値が分かる。その経験は、決して無駄ではない。
もし、あなたがフリーランスの働き方に少しでも疲れを感じているのなら、それは決して「負け」ではありません。一度立ち止まり、会社員という選択肢をもう一度見つめ直してみてください。そこには、あなたが失ってしまった「当たり前の幸せ」があるかもしれません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の商品やサービスを推奨・保証するものではありません。最終的な判断は、ご自身の責任において、または専門家にご相談の上で行ってください。
